早期教育の是非が熱を帯びてきていますが、就学前の子に対する家庭での教育が低年齢化してきていることも事実で、幼児期からスポーツや外国語を学ばせる傾向があります。早期教育の効果や問題点を踏まえたうえで、幼児期における英語教育の教材を取り上げてみましょう。
幼児教育の一つに英語教育があります。幼児期のなるべく早い時期から学ばせる、いわゆる早期英語教育です。
早期教育というのは教育の開始を早めることで、文字、数、のほか外国語、スポーツ、音楽などの分野で通常よりも低い年齢からの教育開始をいいます。フィンランド、スウェーデンなどの北欧諸国や、アジアでも中国、韓国などが知られ、飛び級などで新聞記事になったり、ニュースになったりすることもあります。日本では公の機関における早期教育、幼児教育がないため、家庭における就学前のこどもに対する教育が強まる傾向にあります。小学校入学直前から徐々に低年齢化が進み、生後2か月からの赤ちゃん教育も現れ、幼児教育の是非が論じられるようになっています。幼児教育の効果と問題点が浮き彫りにされ、賛成する立場からは利点が、反対する立場からは弊害や子供への影響などが挙げられています。
早期教育を取り入れたい家庭の背景を見るとさまざまですが、ここでは外国語教育に関する意見で代表的な動機をあげてみます。音楽やことば、特に発音は三歳までに獲得しないとネイティブの発音はできなくなるという、臨界期説による意見があります。これには三歳児神話説や応用言語学からの批判もあり、早期英語教育で英語をペラペラにとはいかないとする反対意見があります。
ルソーはエミールの中で「早期教育の否定」を展開し、早期教育について「不確実な未来のために現在を犠牲にする残酷な教育」とも言っていますが、親は判断力のないこどもを前にして、子供にも権利があることを念頭に、こどもの物言わぬ主張を汲みとれる器量をもって教育を加減していくということなのでしょうか。
幼児期における英語教育については、小学校での英語授業が必須に、といったニュースが報道されたりしますが、就学前の英語教育も開始する家庭があるため、育児産業の側からもさまざまな幼児向け英語教材が準備されるようになっています。
幼児期における英語教育には、幼児英語教室もありますが、家庭で使われることを目的とした英語教材を2,3見ておきたいと思います。
幼児英語教材として知られているものに、インターネットでも広告されている「ディズニー英語システム」や、英語のほか9ヶ国語、計10ヶ国語が収録されているCDが特徴の「フラムキッズ」、アルクからは「エンジェルコース」幼児英語教材などが出ています。
英語幼児教材といっても大人が聞いても楽しく感じる工夫がされており、その対象年齢も胎教からなどバラエティーに富んでいます。そこで人気のある「フラムキッズ」と「ディズニー英語システム」の英語教材を見てみることにします。
フラムキッズの教材は胎教から10歳までが対象とされています。英語幼児教材ではありますが、バイリンガルというよりは多言語幼児教材となっており、音声CDとふりがながついた音読用のテキストとのセットになっています。音声収録されたCDはフラムキッズ1が英語、フランス語、中国語、イタリア語、スペイン語を、フラムキッズ2が韓国語、ロシア語、ドイツ語、ポルトガル語、タイ語の合計10ヶ国語がその内容になります。胎教として若いお母さんがリラックスしながら音楽のように聞くことで、赤ちゃんの右脳の発達を刺激して、やがて将来は語学の専門家とまでいかなくても外国語の習得を苦に感じなくさせる効果を狙っているようです。はじめから10ヶ国語をマスターするという意気込みで臨むより、10ヶ国語の抑揚の流れを聞き流すのも面白いものです。音声を聞いただけで、何語かを判別できるようになるのはあっという間でしょう。
実際にフラムキッズのオフィシャルホームページでなじみのない外国語を比べて聞いてみると、言葉からその国がイメージされてくるような感じがしました。ちなみにホームページでのサンプル音声は、無料で聞くことができます。大人に人気があるのもわかる気がします。
幼児英語教材としての「ディズニー英語システム」の利用者は、これまでの累計では多分一番多いかもしれないほど歴史のある教材です。「ディズニー英語システム」はワールド・ファミリーから出され約30年になり、50万人が利用したとされています。この教材が対象とする児童年齢は、0歳から12歳です。長年にわたって、多くの人が利用したという理由には、ディズニーキャラクターに惹かれて、音楽と一緒に遊び感覚で入りやすいということもあるでしょうが、それだけではこれほど長い間利用されることは無かったでしょう。ディズニー英語システムの利用者にはさまざまなアフターサービスがあるので、それが理由だといわれています。たとえば、教材は幼児が使うため破損が起きやすいのですが、そのような場合に備えて新品との交換サービスや、購入者に対する効果的な使用法を教えるなどのアドバイスがあります。
ディズニー英語システムのミッキー・パッケージのセットの内容は、ストーリー&ソング、トークアロングカード、ストレート・プレイDVD、ディズニーの英語システムの絵本とCDなどから成り、ボリューム感があります。高価ですが、英語を話せるようになるための幼児向け教材としては取り組みがいのある教材とされています。
ディズニー英語システムは、インターネット等でも広告されていて、妊娠中のお母さんから6歳児位の子を持つご両親なら無料資料請求ができます。大人でも楽しめるサンプルですから、小さな子がいる家庭なら子供と一緒に歌い始めてしまう内容です。無料サンプルを請求すると、ディズニー英語システムのDVDかビデオ、それに絵本とカードが送られてきますので、一度試してみるのも良いかもしれません。